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児童労働を学ぶ24作からなるブログシリーズ「Child To Readチャイルド・トゥ・リード」 第一回:児童労働はどの国で多いのか、今までありそうでなかったデータが最近世に出たので紹介します

児童労働を学ぶ24作からなるブログシリーズ「Child To Readチャイルド・トゥ・リード」

第一回目:児童労働はどの国で多いのか、今までありそうでなかったデータが最近世に出たので紹介致します

 

“児童労働の現状について、どの国が深刻なのか?インターネット上のソースでは、児童労働の発生率についての情報は多くありましたが、各国の人数についての情報がありませんでした。この度、どの国で働く子どもの人数が多いのかという情報源が見つかったので、紹介していきます。

発生率は、アフリカが多いですが、人数で言うと、インドや中国、パキスタンや北朝鮮という、アジアの国々が上位を占めることがわかりました。”

 

「児童労働が深刻な国ワースト20」

児童労働に従事する子どもたちは1億5千200万人(※1)いるといわれています。

どの国でが一番多いのか、どの国で児童労働をする子どもたちの割合が多いのでしょうか。

 

世界銀行のデータから、各国の7歳から14歳までの子どもの人口における働く子どもの割合のデータが公表されているので、整理してランキング化してみました。(※2)

児童労働は5歳から17歳までの年齢層ですが、近しい年齢層で児童労働のリアルな状況は反映しています。

注釈:時系列で最新のデータの取得年が異なり、データが公平でない事、また、世界銀行のオフィシャルのデータではあるが、ベニンのように児童労働の割合が6年で74.4→24.1%と50%減っている国もあり、途上国政府の集計するデーターの信ぴょう性に懸念があることはあります。あくまで目安としてみていただければと思います。データの信ぴょう性を確保するために、最低でも2010年以降のデータのみ参照しています。

 

児童労働の発生率のランキング

10位 コンゴ民主共和国 児童労働の割合 41 %

9位 ネパール 児童労働の割合 42%

8位 ニカラグア 児童労働の割合 48%

7位 ニジェール 児童労働の割合 49%

6位 マラウィ 児童労働の割合 49%

5位 ブルキナファソ 児童労働の割合 50%

4位 チャド 児童労働の割合 56%

3位 シエラレオネ 児童労働の割合 60%

2位 カメルーン 児童労働の割合 62%

1位 ギニアビサウ 児童労働の割合 64 %

 

ニカラグア、ネパールが入ったものの、それ以外の8か国はサブサハラアフリカとなっています。これらの国では、国内の5歳から17歳以上の子どものうち4割から6割の子どもが働いていることになります。

 

働く子どもの数のランキングは?

働く子どもの割合のデータはあるものの、各国の働く子どもの人数を表したデータは出ていないのが現状です。しかし、近似値として利用できるデータを見つけることができました。

統計調査データプラットフォームを提供するドイツ発の多国籍企業、Statistaが2018年時点で、奴隷として働く人のランキングを公開しています。もちろん、現代の奴隷の中に、18歳以上の大人も含まれていますが、近似値として、どの国で働く子どもが多いのかイメージがつきやすくなると思います。(※3)

 

現代の奴隷人数のランキング(2018年)

1位 インド 7989000人

2位 中国 3864000人

3位 パキスタン 3186000人

4位 北朝鮮 2640000人

5位 ナイジェリア 1386000人

6位 イラン 1289000人

7位 インドネシア 1220000人

8位 コンゴ民主共和国 1045000人

9位 ロシア 794000人

10位 フィリピン 784000人

(資料をもとに筆者作成)

 

人数は、まだまだアジアのほうが多い

児童労働の発生率で言うと、まだまだアフリカ諸国のほうが多いですが、働く子どもの数は、アジアのほうが多いという事がわかります。 

 

 

 

※1 ILO, Global Estimates of Child Labour, RESULTS AND TRENDS, 2012-2016 EXECUTIVE SUMMARY, Geneva: ILO,

https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/@dgreports/@dcomm/documents/publication/wcms_575541.pdf  (2021年2月21日参照)

 

※2 World Bank, Children in employment, total (% of children ages 7-14), The World Bank,

https://data.worldbank.org/indicator/SL.TLF.0714.ZS  (2021年2月21日参照)

 

※3 Statista Research Department”Countries with the largest number of people in modern slavery, as of 2018”, statista https://www.statista.com/statistics/301095/global-slavery-index/ (2021年2月21日参照)

cited in Alanna Smith, “Fast Fashion and the World against Child labor”, 22th June 2020,  Ecowildchild

https://ecowildchild.com/2020/06/12/fast-fashion-and-the-world-against-child-labour/

(2021年2月21日参照)