NGOを立ち上げて5年で学んだこと
こんにちは、エイド・フォー・チャイルド・トラストの大川です。
今回は、NPOを立ち上げて活動してきて学んだこと、中でも、NPO関係者だけではでなう、一般的にも役立つ経験なのではないか、と思うことを、お伝えしていきたいと思います。
その中で、一番お伝えしたいことは、
最低○年後には、こういうようになっていたいな、と思う希望が実現するまでの時間は、実際は当初見積もっていた時間の2倍かかる、という事です。
自分の場合で言うと、現地で事業ができていて、寄付をもらい始めることができていて、仲間が増えていて、助成金がもらえていて、法人登記をしていて、という状況は、活動を始めた5年前は、2~3年でそうなっていないとまずいなぁ、と思っていたことでした。
でも実際は思った通りにはうまくいきませんでした。まず生活費も別の仕事で稼ぎながらなので、一つの物事が進むまでに時間がかかりました。あと、失敗してやり直しの時やや予想外の出来事がありましたし、仕事で忙しくてNGOの仕事ができずに時間だけが過ぎていくときもありました。なんでもできるわけではないので、苦手な部分を克服するために時間がかかったり経験が必要なときもありました。
でももう一つ伝えたいことがあります。それは、2倍の時間続けていれば、当初の目標はかなえられている、ということです。
ふと2年前の年始にたてた今年の目標、とかを見返すと、たいていはその年には半分もできていないんですよね。でも、2年後の年始に振り返った時に、かなえられていたりします。あとは、最初自分にはできないとおもっても、乗り越えないと進めない場合、少しづつではありますが人は変われる、ということでしょうか。(学生時代、自分は一日だれとも話さないくらいの内向的な子でしたが、今では初対面でも緊張しないですし、YouTube動画とかどんどんとっていきたいと思えるようになりました。これも、NPOの活動なくしてはなかったと思っています。)
だから早く歩けなかったとしても、目標は逃げないので、歩き続けていれば目的地に行ける、と学びました。
そして最近インターネットでこんな格言を目にしました。
人は1年でできる事を過大評価しすぎる。
アンソニーロビンス
※アンソニー・ロビンズ氏
”アメリカでナンバーワン・コーチと称され、
クライアントにはビル・クリントン(元米大統領)、ジョージ・ソロス(投資家)、レディー・ガガなど著名人が多くいます。” 引用元:https://note.com/nomakenn_1988/n/n3c8d8c9609ca
そして、こんなことも同時に書かれていました。
そして10年でできる事を過小評価しすぎる。
これ面白いですよね。たしかに、今から10年後、自分がどこまでできているのか、今の段階では明確には想像できません。
ちなみに、僕の場合は、
・ 働く子どもの人生が少数でも変えられていて、あと、今支援している子どもも含めて、教育を受ける機会がなかった子どもたちの中から高校卒業まで行って社会で活躍している卒業生ができていること、
・ インドの他の地域でも活動していること
・ ちゃんと正職員を雇用出来てること
・ 願わくば自分もこの仕事で生計を立てれるようになっていること
でしょうか。
みなさんはどうですか?
やってみたらい意外と難しくて、今ある判断材料で、これくらいかなーと予想することぐらいしかできませんでした。
でも、1年1年ひとつひとつ積み重ねていって継続していけば、10年で自分が思っていた以上のことだできる、という事だと思います。
自分は夢を追う事を、山登りと似ているとおもっています。いろんな障害があったり体力や登山スキルがなくて当初のスピードより遅いけど、歩き続けていれば、ふと立ち止まって振り返ると高いところにいる、という点で近いからです。
だから、続けることが、一番重要だと思っています。
でも一番重要なことは、それだけ継続できる、自分の熱中できることを見つけることだとも思っています。
だから国際協力の活動に限らず、自分の好きなことを追求していってほしいと思います。