【公式ブログact-now】本当にやりたい活動
こんにちは、ACT大川です。
2020年も秋になり、寒くなってきました。今年初めにコロナウイルスの問題もあり、世間ではすっかりオンラインでのやりとりが浸透してきていると思います。
当団体も、オンラインで一般社団法人シェア・ザ・プラネットさんに、団体の事業計画などをコンサルテーションしてもらっています。
NGOオンリーワン研修(http://sharetheplanet.jp/?page_id=603)
自分の活動の本質を振り返る、とても良い機会となっています。
今、心のどこかでもやもやしているものがとれて、課題がはっきりしてきたので、この際それをブログに書いてみたいと思います。
結論から言ってしまうと、ACTでは、本当に取り残されている子どもたちに、活動ができてなかったな、という事です。
具体的には…
貧困で働く子ども向けに学習施設を運営したが学校に来れていない。
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でも学校に行けない子どもはたくさんいて、その子たちのために機能している。
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ACTの活動の原点は貧困で働く子どもという、最も取り残された子どもたちの為にある。しかし、そういった子どもたちへの活動はまだできていない。
もともと自分が国際協力を志したきっかけは、自分が大学生の時にバックパックでアジアやアフリカを旅した時に、路上で物乞いする子や、働く子どもを見たことがきっかけでした。
「家計が貧しいせいで、子どもも働くしかないんだろうな、生まれた境遇でここまで人生のハンディを負うのは不公平だ」と強く思ったことを覚えています。
それがきっかけで国際協力の道で働きたいと思うようになり、ひいては自分の団体を設立して活動を行うことになるのですが、活動を行う中で、
「子どもが働いたり、学校に行かないのは、貧困のせいだけではない」
という事がわかってきました。
正確には、間接的には貧困と関連があるのですが、例えば親の教育への無関心とか、親が働いていて、子どもの世話を代わりにしないといけないとか、友達も誰も行っていないとか、そもそも公立の学校が機能していない、等の理由で働く子どもや学校に行かない子どもが多く存在することがわかってきました。
自分の中では、児童労働の結果、子どもが学校に行けなくなってしまうのであって、本当は児童労働をなくすことが目的ではありません。それより、子どもが学んで、大人になってから、公平に生きることができるようになる、ということを実現したいと思っています。
なので、子どもが働いていても働いていなくても、学習施設の運営をすることは有意義であると思っています。
だけど、学習施設を運営していて、本当に貧しい働く子どもは学校に来ない、という現状がでてきました。
特に父さんがいない、貧困層の家庭の子どもは、一家の大黒柱として幼い年齢から働いている子どもが多いです。
学校に来ると、収入も下がるので、よく考えていれば当然なのですが(笑)インドの現地のNGOをいくつか視察した時に、働く子ども向けに学習施設を運営(好きな時に来て好きな時に帰れるスタイルの学習施設)していたので、自分も学習施設の運営をしました。
だけど、ただただ学校が無秩序に運営されていて、子どもたちへの成果が見えなくなりました。
今思うと、働く子どもたちに対して、学校で学ぶことの動機付けのステップが足りなかったのかもしれません。学校の外で、子どもへの働きかけがなかったのかなと思います。
ですので、現状ACTでは父親がいない家庭や、四六時中働く子どもたちへの支援はできていません。だけど、彼らが最も支援が必要出る子どもたちであり、自分たちの活動の原点でもあるため、彼らのために活動をしないと、ACTの活動のドライブみたいなものがなくなっていくとおもいます。
こういう子どもたちへの活動はなかなか簡単ではありません。
本当に取り残されている子どもへの活動は成果が出にくく、本当に取り残されている子どもへの活動は規模が小さいからです。自己資金でないとなかなかできないと思います。
成果が出ないことは、本来公に声高に言えないものです。「自分たちはこの課題に取り組んでいるのですが成果が出ないんです!」という団体はいないでしょう。
だからこそ難しい。
でも本来の草の根活動団体の存在意義はそういったところにあるのではないかと思います。
このブログで何かこの問題への答えが見つかるわけではありませんが、ACTでは小規模でもいいので自分たちが胸を張れる活動をしていきたいと思います。
今まで自分は、新しい人と交流するとき、少し躊躇していたんです。
「インドのスラムの子どもたちの教育支援を行っています」と自己紹介するのですが、そのあとが、「いや、本当にやりたいことは今できていないんですよね。。」と言う事ができなくて、あまり当団体の事もアピールできずにいました。。
でも今後は「ACTでは働く子どもたちに対する支援がしたくで活動を行っていますが、まだできずにいます。でも少しづつ前進しています!」とアピールしていきたいと思います!(笑)